蓄電池の4つ目のデメリットとしてエネルギーロスが大きいことがあります。太陽光発電システムのパワーコンディショナーのように、蓄電池の中にも直流と交流を変換させるパワーコンディショナーがあります。 現在、太陽光発電と組み合わせることで、太陽光発電の自家消費を増やす方法として注目もされています。, しかし、その注目はあくまで将来を見越したもの。今の時点では「電気を捨てるだけ」に比べても、経済的な価値はマイナスです。, すなわち、蓄電池を買って自家消費をするくらいなら、電気を捨てたほうがマシということです。, 本当にマイナスになってしまうのか、そして、いつになればプラスになるのか。しっかりシミュレーションしてみましょう。, まずは、蓄電池によってどれだけの収益(利益ではありません)があるかを計算してみましょう。, 蓄電池をいれることによる一番のメリットは、昼に発電した電気を夜に使用できることです。, たとえば、太陽光発電の容量を5kWとしたときには、自家消費率が20%から50%増加することになります。, 蓄電容量が大きければ大きいほど、自家消費率は増えます。ただし、ある一定の蓄電容量を超えると、自家消費率の伸びは少なくなります。, そのため、一般的な家庭用蓄電池は、4~10kWhほどが最適な容量となることがほとんどです。, しかし、蓄電池を使う場合には、充放電のロスが発生してしまします。そのため、自家消費をしない分が全て売電できるわけではありません。, このロスは、およそ自家消費量増加分の10%となります。つまり、自家消費率が30%から70%になったならば、充放電によるロスは、(70-30) ÷10で4%となります。, それでは、蓄電池がない場合に比べて、蓄電池がある場合はどれだけ収益が上がるか見てみましょう。, 比較するのは、先ほどのグラフにでてきた5つの場合です。このそれぞれの蓄電容量で、自家消費による節電額と、売電額がどうなるかを計算します。, 上の結果を見てわかる通り、蓄電池を入れたほうが、年間で2.5万円~6万円分電気を有効活用できるとわかりました。, もしも蓄電池を10年後に取り換えることを考えれば、1つの蓄電池を導入したことによるメリットは、先ほどの年間の利益を10倍した25万円~60万円となります。, 太陽光発電の大きなメリットである節電。今回は、太陽光発電を始めたときに、実際に電気代がどれくらい安くなるのか、蓄電池の有無など様々な場合を想定し検証したいと思います。さあ、夢の電気代ゼロもあり得るのか? 光熱費を下[…], まず、経済産業省の蓄電池に関する資料によると、2016年度の寿命10年の蓄電池の価格は、20万円/kWhとなっています。ただし、この価格には、工事費は入っていません。, 工事費分が値下がりしたとして、単純にこの金額を当てはめるのであれば、次のようになります。, 容量は13.5kWhとなっており、税込み価格で108.9万円。テスラ社のHPに記載の設置工事費40万円~55万円を含めれば、およそ160万円となります。, コストパフォーマンスに優れたテスラですら、費用が半額以下にならなければ太刀打ちできません。, さらにいえば、これはFITがおわったときの売電金額を基にしています。FITが終わる前に蓄電池をいれると、, 蓄電池のメリットは、電気を貯められることです。それは、停電が起きたときなどの災害対策として効力を発揮します。, 太陽光発電だけでも停電対策となりますが、単体では昼にしか利用ができません。また、天気によっては発電が不安定でしょう。, それから、「環境に良い電気を自分で使いたい」という方にも蓄電池はお勧めできます。環境価値の創出にももってこいです。, この2点のために蓄電池は買うべきであり、そのためのお金が先ほどのマイナスの利益額なのです。, という方のよくある勘違いとして、「太陽光発電+蓄電池」の利益額を見せられている可能性があります。, たとえば、太陽光発電単独であれば100万円の利益が出るところ、太陽光発電+蓄電池を入れることで20万円の利益になるといった具合です。, 本来は100万円の利益が出るところを、蓄電池を入れたばっかりに80万円も損をしてしまっています。, さらにいえば、このような業者は、太陽光発電+蓄電池の利益額自体も都合よく見せている可能性があります。, たとえば、ネット上でシミュレーションできるある会社では、維持費用を入れていなかったり、電気の価値を過大評価していました。その結果、同じ条件でありながら、80万円以上も高い利益額かのように表示していました。, さきほど+20万円だと思っていた利益額も、実際は-60万円だった。ということにもなります。, 太陽光発電にしても、蓄電池にしても、事前のシミュレーションには十分にご注意ください。, しかし、将来は経済的にもメリットを持つと確信しているのが、今の日本と世界の流れです。, 逆に、経済的なメリットを持つようにできなければ、SDGsや太陽光発電によるエネルギーミックスの達成が非常に困難になってしまいます。, だからこそ、なんとか蓄電池の値段を下げて、世界に広めようと皆が頑張っているのです。, 近年蓄電池が注目されているのは、「消費者にとっていいから」ではなく、蓄電池が将来必須であることが明らかになっているから。というのが、正しいかもしれません。, ちなみに、蓄電池をいれることに経済的なメリットがある水準のことを、ストレージパリティと呼びます。, それを踏まえて、タイトルの「家庭用蓄電池を買うなら太陽光の電気は捨てたほうが得な理由」に回答しましょう。, では、自家消費をしない分の電気を「捨てる」ことにした場合、蓄電池の収益はどうなるでしょうか。, 先ほどの上の図の、青い部分がまるまるなくなってしまう場合です。蓄電池をいれたときの収益が大きくなります。, 余った電気を捨てた場合と、余った電気を蓄電池で使った場合を比べた結果が下の表です。, みなさんも、蓄電池のメリットとデメリットをしっかりと見極めて、正しく向き合いましょう。, もしもFITが終了して、「お得のために」自家消費をなんとかしてあげないとと思っている方は、蓄電池以外の選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。, 自分で作った電気は自分で使いたい!太陽光発電の基本は自家消費だ!そんな皆さんにお応えして、太陽光発電で自家消費をする方法、自家消費を増やす方法を5つご紹介します。少しあり得ないものから、おすすめの方法まで、これをみて自家消[…], 「蓄電池で自家消費を増やしましょう。お得です。」こう言ってくる業者には注意が必要です。蓄電池で利益を上げることは、2020年ではほとんど不可能です。. ョン通信インターフェース仕様(ECHONET Lite AIF仕様)に準拠した機器です。, *9. 太陽光発電メリットデメリット TOP > 太陽光発電とは > 蓄電池について > 蓄電池を導入するデメリット, 蓄電池を導入することで太陽光発電システムにはどのようなメリットがあるのでしょうか?それぞれのメリットについて解説しています。, 蓄電池のデメリットは設置にかかる費用が高い点です。機器費用の相場は1kWhあたり15~25万円となっており、住宅用の小規模な蓄電池でも工事費も含めば数十万円の費用がかかります。, ただし年々機器費用が下がってきており、国からの補助金を受けることもできるので補助金対象の機器を選べば機器にかかる費用負担を少なくすることができます。, また最近では工事費が無料になったり、太陽光発電システムと蓄電池をセットで販売している施工業者もあります。同時に導入すれば設置費用を抑えることができるので、施工業者に確認するようにしましょう。, 蓄電池の2つ目のデメリットは寿命が短いという点です。常時運用型(1200回放電)でも長いもので5年が蓄電池の寿命とされています。, また使用するにつれて充電できる量(電池容量)も少なくなるので、費用対効果を考えると住宅用に設置されるのは非常用としての蓄電池がメインとなっています。, 年々コンパクト化が進んでいますが、蓄電池の設置には大きなスペースが必要なこともデメリットの1つです。10kWh以上の蓄電池だと物置程度のスペースも必要になるので、蓄電池の導入を検討されている方は設置スペースについて計画を立てておく必要があります。, また充放電する際に熱を発生させるので、排熱に対する工夫も必要となります。窓がある室内や設置スペースに換気扇を設置するなど、蓄電池から放出される熱を外部に逃がしてあげることが大切です。, 蓄電池の4つ目のデメリットとしてエネルギーロスが大きいことがあります。太陽光発電システムのパワーコンディショナーのように、蓄電池の中にも直流と交流を変換させるパワーコンディショナーがあります。, 蓄電池の変換効率は95%程度ですが、太陽光発電で発電した電気エネルギーを充電する際に約5%のエネルギーロス、放電する際にも約5%のエネルギーロスが生じるので、トータルで20%近くエネルギーを無駄にしてしまいます。, いろいろなデメリットがまだ解決されずに課題として残っている蓄電池ですが、災害時などの停電時には非常に役立ちます。導入の目的と費用対効果を検討されてから設置の検討をされてみてはいかがでしょうか。, 太陽光発電システムの見積りを一括で受け取れる便利なサービスを利用して、総施工費を50万円以上も安くすることができました。.