変な緊張感と落ち着きのなさ。 2. 気分の揺れが大きくイライラしやすい。 3. 中枢性甲状腺機能低下症には、下垂体が原因の下垂体性甲状腺機能低下症と視床下部が原因の視床下部性甲状腺機能低下症があります。中枢性甲状腺機能低下症の原因は、脳腫瘍、脳外傷・やくも膜下出血後(十年以上して発症することも)、脳外科手術後、ラトケのう胞などの脳の病気や、下垂体前葉機能低下症の一症状として起こる場合、自己免疫性下垂体炎などです。, 甲状腺機能低下症の治療には、甲状腺ホルモンである合成T4製剤(チラーヂン®S)の服用による治療を行います。鉄剤、亜鉛含有胃潰瘍薬、アルミニウム含有制酸剤などは甲状腺ホルモン製剤の吸収を阻害するので、内服間隔をあけることが必要です。また抗痙攣薬や抗結核薬と併用時には増量が必要な場合もあります。高齢者や、冠動脈疾患、不整脈のある患者さんでは慎重に内服を開始します。成人の合成T4製剤の内服維持量は50〜150µg/日です。内服治療は通常少量から開始し、維持量にまで徐々に増やします。維持量に達するのには数か月かかります。妊娠中は、甲状腺機能低下症を急速に改善する必要があるので、診断後は100〜150µg/日で開始します。, よくみられる原発性甲状腺機能低下症は、一過性の甲状腺機能低下症か永続性の甲状腺機能低下症かを見極めて治療を行う必要があります。出産後自己免疫性甲状腺症候群を含めた無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎の回復期の場合には様々な程度の甲状腺機能低下症を示すことがあります。そのような場合、一過性の軽度の甲状腺機能低下症は治療の必要がありません。また、症状があって治療を行う場合も、一過性の可能性のある場合は、薬の量を漸減中止してみます。, 甲状腺ホルモン値が正常範囲内で、甲状腺刺激ホルモン(TSH)が高値の場合は、潜在性甲状腺機能低下症と言います。我が国での調査では健康な人の4~20%にみとめられるといわれており、特に女性に多く年齢が上がるにつれて増加します。治療すべきかどうかについては、未だに議論が多いですが、持続性にTSH値が高値の場合や、妊娠を前提とした場合や妊婦に対しては合成T4製剤の内服を開始します。, 〒600-8441 京都市下京区新町通四条下る四条町343番地1 タカクラビル6階. 甲状腺の異常に関連する新しい診断が日々されています。甲状腺ホルモンにはたくさんの役割があることを覚えておきましょう。組織を健康に保ち、タンパク質生合成などたくさんの代謝関連の機能を果たします。 そのため、甲状腺機能亢進症の患者は、様々な症状や障害に苦しみます。これらの不快感と関連症状を以下にご紹介します。 1. こることがあります。しかしこれらの薬剤による甲状腺機能低下症の多くは一過性で投薬の中止により改善します。, 〒650-0011 甲状腺ホルモンが体内で正常に働くためには、甲状腺だけでなく、脳(下垂体)、甲状腺受容体などさまざまな部位がきちんと機能している必要があります。言い換えると、これらのどこかで問題が生じると甲状腺機能低下症が起こることがあります。, 甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンが不足したり、うまく働かないことで身体にさまざまな不調があらわれる病気です。甲状腺ホルモンが身体の中でどのように機能しているかがわかると、病気の成り立ちについて理解しやすくなります。, 甲状腺ホルモンは、エネルギーを上手に使うように全身に働きかけるホルモンです。のど仏の下にある甲状腺で作られて、血流に乗って身体中に届けられます。身体の調子を保つためには、甲状腺ホルモンが多くても少なくてもよくありません。ちょうど良い量が作られるように、脳(下垂体)が調整する機能を担っています。, 脳はものを考えたり、身体を動かしたりするだけでなく、甲状腺ホルモンの量の調整にも重要な役割を担っています。脳には甲状腺ホルモンのセンサーがあって、量が足りているかのチェックが行われています。甲状腺ホルモンの量が足りないと判断した場合には、甲状腺に甲状腺ホルモンを作るように指令を送ります。この指令を伝える役割を担っているのが、次に述べる「甲状腺刺激ホルモン(TSH)」です。, TSHは甲状腺に甲状腺ホルモンを作らせるホルモンです。TSHは脳の下垂体で作られると、血液中に放出されて、身体をめぐって甲状腺に行き届きます。TSHを受け取った甲状腺は甲状腺ホルモンを作るようになります。, このように脳はTSHの量を調整することで、甲状腺ホルモンの量が適切に保たれるようにしています。, 甲状腺で作られた甲状腺ホルモンは血液に乗って全身に送り届けられます。甲状腺ホルモンの受け取りは、各臓器の細胞の中にある「甲状腺ホルモン受容体」を介して行われます。甲状腺ホルモンは心臓や脳など全身の臓器が正常に働くために必要なホルモンですが、甲状腺ホルモン受容体に異常があると甲状腺ホルモンの受け取りに問題が起こり、臓器の働きに悪影響を与えてします。, 上記で説明したように、甲状腺ホルモンが正常に機能するためにはさまざまな場所や物質が関わっています。それゆえ、これらの内どこか一箇所でも異常があると甲状腺機能低下症を起こしてしまう可能性があります。, 甲状腺機能低下症の原因を、異常のある場所で分類すると以下の3つのように分けることができます。, 甲状腺機能低下症を起こしている原因を理解することは、治療を考えるうえでも重要です。以下で詳しく説明していきます。, 甲状腺に問題があり、甲状腺ホルモンがうまく作れなくなることがあります。このような場合には、甲状腺ホルモンを薬で補ってあげたり、甲状腺に生じた問題を解決することに努めます。, 甲状腺で甲状腺ホルモンがうまく作れなくなってしまうものとしては以下があげられます。, 免疫はウイルスや細菌などの外敵が身体の中に入ってきた時に駆除するために備わっている仕組みです。しかし、時に免疫が自分の身体を外敵と間違えて攻撃してしまうことがあります。甲状腺は免疫に間違えて攻撃されやすい臓器の一つです。甲状腺が免疫に攻撃され破壊されてしまうと、甲状腺ホルモンを作れなくなります。このような免疫が原因で起こる甲状腺機能低下症を橋本病と呼びます。(慢性甲状腺炎と呼ぶこともあります。), 橋本病は甲状腺機能低下症の代表的な原因の一つで、成人女性の10人に1人、成人男性の40人に1人程度いると言われています(※)。特に30-40代の女性に多い病気です。橋本病の人には甲状腺ホルモンの補充療法が行われます。, 生まれつき甲状腺に問題があり、甲状腺ホルモンがうまく作れない状況も甲状腺機能低下症の原因となります。この状況はクレチン症や先天性甲状腺機能低下症と呼ばれます。, 生まれて間もなく、赤ちゃんの活気不良、哺乳不良、舌が大きくなる(巨舌)、体重増加不良などの症状が現れます。甲状腺ホルモンが不足した状態が続くと知能や身長の発達の遅れの原因になるので、速やかに治療を開始しなくてはなりません。そのため、日本では生まれてすぐの赤ちゃん全員に先天性甲状腺機能低下症がないかのチェック(新生児マス・スクリーニング)が行われており、先天性甲状腺機能低下症が見つかった場合には、甲状腺ホルモンの補充療法が行われます。, 他の病気に対する治療が原因で甲状腺機能低下症になることもあります。具体的には以下のものがあります。, 甲状腺がんなどの手術で甲状腺をとってしまうと、甲状腺ホルモンを作れなくなるため甲状腺機能低下症の原因になります。, また、甲状腺機能亢進症に対する治療も原因になります。甲状腺機能亢進症は甲状腺ホルモンが働きすぎて不調が起こる病気で、甲状腺機能低下症の治療とは反対に甲状腺ホルモンを抑えるアイソトープ治療や抗甲状腺薬などによる治療が行われます。これらの治療は、効きすぎてしまうことで逆に甲状腺機能低下症の原因になってしまうことがあります。アイソトープ治療や抗甲状腺薬については「バセドウ病の薬の効果と副作用は?抗甲状腺薬、アイソトープ治療など」で詳しく説明しています。, また、甲状腺機能低下症は不整脈や肝炎など他の病気の治療薬が原因で起こることもあります。このような場合には、治療薬を止めることが甲状腺機能低下症を改善させる根本的な解決になります。一方で、もともとの病気との兼ね合いで中止が難しい場合もあり、中止の可否は専門的な判断が必要です。上記の治療を受けていて、気分の落ち込みや疲れやすさなどを感じる人は、担当のお医者さんと相談してみてください。, 甲状腺ホルモンは甲状腺刺激ホルモン(TSH)の作用で分泌されます。下垂体の腫瘍(下垂体腺腫や頭蓋咽頭腫)が原因で下垂体が障害されるとTSHが作れなくなり、甲状腺機能低下症の原因になります。腫瘍を手術で取り除く根治療法と甲状腺ホルモンの補充療法と組み合わせて治療を行っていきます。, 甲状腺ホルモンの受け取りの場所(甲状腺ホルモン受容体)に問題があって甲状腺機能低下症が起こることがあります。これは甲状腺ホルモン不応症と呼ばれます。甲状腺ホルモン不応症は、日本では100人ほどの患者さんが報告されています。ただし、甲状腺ホルモン不応症の多くは軽い病状で済むことが多く、治療が必要とならない人も多いです。, 身体の新陳代謝(エネルギー代謝)を活発にする甲状腺ホルモンが、何らかの理由で不足している状態, 同じ "バファリン"でも主成分が違う?「大人用」と「子供用」の違いに要注意〔アスピリンシリーズ①〕, 子どもの「風邪症状」にどう対応する?インフルエンザや新型コロナ感染症との違い&適切な予防法とは, 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最新情報まとめ:患者数(感染者数)、死亡者数、気をつけるべき点など(2020年11月14日更新), 胃粘膜に傷が。「ストレスで胃が痛い」と感じたら知っておきたい病気、AGMLと胃潰瘍とは?, 本サービスにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。.